わさびの辛味成分の抗菌力は、大腸菌やサルモネラ、腸炎ビブリオ、黄色ブドウ球菌など多くの食中毒菌の増殖を抑える働きがあります。また、カビや酵母の生育を抑制する効も備えています。
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−:生育を認めない、+:生育、±:どちらとも言えない。 (農林水産省・食品総合研究所)
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<データの解説>
わさびの辛味成分であるアリルからし油をはじめ各種の植物の精油(香りの成分)を使い、密閉したシャーレで実験した結果、アリルからし油が枯草菌、パン酵母、黒コウジカビのタイプの違う4種すべての微生物に対して、一番生育を抑制する効果があることが確認されました。
さらに、からし油類の主成分であるアリルイソチオシアネート(AIT)で実験すると、シャーレ当たり31〜420マイクログラム(μg)の僅かな量の添加で、使用したすべての菌の生育が抑制されました。
1(μg)は100万分の1gです。
(ワサビゲルによる鮮度保持テスト)
供試剤 : ワサビオイルを5%含むゲル剤3CC
試験期間 : 2003.1.10〜2003.1.29
試験方法 : 食パンを半分に切り、一方はそのままビニール袋に入れ
一緒に入れ密栓する。

ワサビゲルを入れた食パン (18日目) ワサビゲルを入れなかった食パン (18日目)
(ワサビゲルによるゴキブリの追い出し効果の結果)
使用ワサビゲル(5%濃度ゲル)
一昼夜試験容器に馴らす
忌避剤をセットする直前
忌避剤をセットした直後(右側にワサビゲルをセット)
設置後1時間後
(ワサビの性状)
ワサビの主成分であるアリルイソチオシアネートは反応性に富んでおり、水溶液中で“ジアリルジチオカルバメ―ト”や“ジアリルポリスルフィッド”と呼ばれるニンニク臭のする化合物を経て分解されることが知られています。
辛味の成分(イオウ化合物:アリルイソチオシアネート)をそのまま常温に放置しておくと3時間で1/8に激減するといわれています。